◆意識呼吸のすすめ◆

 私たちが恩恵を受けている医療は、西洋医学が中心です。西洋医学は歴史的にみると、私たちの体を物質とみなし、こころを切り離して体だけを診てきました。だから病気は体という機械の故障で、その故障を直すのに薬を使ってきました。
 病気は、体だけの問題ではなく、体とこころが一体となった人間がつくるものです。人間全体を診なければ病気を治すことはできません。
 しかし患者を全人的に診る方法がないため、病気を根本的に治せないのです。
 病気は、体とこころがつくるもの、すなわち、個人の生活史が作り出すものです。生活史とは、生活習慣、ストレス、性格、この三つが絡み合って、作り出すものなのです。(病因遺伝子は、病気の発症に数%から、たかだか20%くらいしか関与しない。)
 残念ながら、医者は、患者のストレスを取り除くことも、生活習慣を正すこともできないし、まして性格を変えることなどできません。
 したがって、病気を治すのは、自分自身だということなのです。
 私たちの体とこころをコントロールしているしくみは、ホルモン系、免疫系、自律神経系の三つです。この三つのシステムを、自分が変えることなどできないとされてきましたが、自律神経の働きだけは、それが可能であるということがわかってきました。
 その方法が、呼吸を意識的に行うことなのです。
私たちが無意識にやっている呼吸は、吸うときに交感神経が働き、吐くときには副交感神経が働きます。。この医学的事実を使って、吐くことを中心とした意識呼吸をトレーニングとして毎日やっていけば、自律神経の働きを自分でコントロールすることができるようになるのです。
 病気は、主に、自律神経の交感神経と動物脳のノルアドレナリン作働性神経が過剰に働くために起こり、その反対に、病気の予防と治療は、自律神経の副交感神経と動物脳のセロトニン作働性神経を働かすことで可能となります。
 この副交感神経とセロトニン作働性神経を働かせる良い方法がなかったのですが、吐く呼吸を意識的に行うこと(意識呼吸)によって、病気の予防と治療が可能となります。
  
意識呼吸
 三つのポイント
  ・丹田(お臍の真下およそ1〜2cm)を意識して吐く
  ・吐くことから始める
  ・出来るだけ長く、ゆっくり、そして、吐き切ること

 自然治癒力は、肚(ハラ)です。病気を治す力はお腹であるということは、お腹(丹田)を意識するということです。息を吐くことであり、副交感神経を働かすことなのです。
 すなわち、自然治癒力とは、副交感神経が働くようになることです。

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