第165回 ことばの研究(W)


世界的に著名なノーベル賞受賞者である分子生物学者・利根川進は、現在脳科学の分野で研究を進めている。

彼は、こころには認知・知覚・記憶・感情・意識・注目・思考・想像・創造・言語・人格形成などいろいろな機能があると考えている。(「私の脳科学講義」岩波書店 2001年)

また、利根川と同じように華麗ともいえる脳の「渦利論」という意識理論を提唱している世界的な神経内科医・中田力も言語機能を単なる脳機能のうちの一つとみなしている。

このように考えることは、こころとは何か、意識とは何なについて迫ろうとするとき、大いなる障壁となって立ちはだかる。

現在、人の脳科学が立ち遅れている大きな原因となっている。

こころのソフトは言語機能であり、思考・想像・推論・自己意識・範疇化・定義づけ・情緒・探究心・人格などといった脳機能は、すべて言語機能から生まれる。

















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