第202回 話ことばと読み書きことば
私たちは、どんな子どもたちも、ことばを喋るようになるのは当たり前のことのように考えていますね。
人の社会では、これはごく当然のことのように思われます。
しかし、はたしてそうでしょうか。
今年の二月に『なぜ自閉症になるのか』という拙著を上梓しました。
この著は、専門家向けに書いたものです。
しかし、専門家においてさえ、話ことばを獲得するということがどのようなことか、また読み書きことばとの区別についてほとんど理解されていない事実を知り唖然としました。