【トピックス】

ここは院長の喘息に対する考えを紹介していくページです。

成人気管支喘息の新しい考え方

 『喘息は炎症である』気管支喘息の病態は、この十年来、気道の慢性炎症とみなされている。
そして、ステロイド吸入剤の普及により、喘息症状、救急受診、予定外受診、入院などが減少し、喘息患者のQOLの改善がみられるようになった。
 『喘息はアレルギーではない』1)喘息の重症度は、IgEの濃度とは関係しない、2)免疫学的にアレルゲンを特定できない、3)肥満細胞からの顆粒の分泌や、ロイコトリエンなどのメディエーターの合成、分泌は、免疫反応以外の刺激でも起こりえる、などの事実より、喘息は、アレルギーではなく、心身症と考えてよい。それにもかかわらず、心身医学的アプローチの困難さゆえ、ステロイド吸入剤のほか気管支拡張剤、ロイコトリエン拮抗剤などの対症療法が中心で、根治療法はほとんど行われていない。
 『喘息患者さんは病気を逃げ場として使っている』当クリニックでは、意識呼吸により、自律神経機能、動物脳を変えることにより、慢性疾患の根治的治療に取り組んでいる。この方法論は、喘息治療に対して最も効果があると、当初は考えていたが、思わぬ結果が待っていた。喘息患者さんに、意識呼吸の理論と方法を伝授し、病気を根本的に治しましょうと懇々と説得すると、例外なく二度と患者は来院しなくなる(ステップ1から4まで例外なく―合計18例)。
 この事実に加え、吸入気管支拡張剤から吸入ステロイド剤への変更の不可能といえる程の困難さ(他院の経験)より、以下の提唱を行いたい。
 心身症としての成人喘息患者の性格特徴、行動パターン特徴は、幼少時の心気症のなごり、すなわち疾病逃避が考えられることを提示する。

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